試乗記 マツダ ロードスターRS RHT

  • 2020.05.02 Saturday
  • 10:31

先日ご紹介の、これ、である。

 

 

多分感のいいあなたはこのモザイク写真ですでにお判りでしょう。そう、マツダロードスター。ちょっと意外な点としてはNCでハードトップであることくらいでしょうか。

 

夕方なのでなんだか朱色に撮れた。これはこれでいいなぁ。

 

すでにご報告のとおり、去年夏、Abarth124の最終決断の前に、ロードスター現行バージョンのND RFに乗った。2000ccエンジンで、184ps、20.9kgm、車重1100kg。今どきの安全性能、おとなしいエンジン、中途半端な軽快感、Cピラーの残るタルガトップスタイル。ABARTH124と比較したためいろいろな意味で中途半端に感じたのだった。

 

そして今回出会ったNC RHT。前述のND RFはこれの順当な後継車だ。(ちなみにRHT:リトラクタブルハードトップ、RF: リトラクタブルファストバック)同じく2000ccエンジンで170ps、19.3kgm、車重1120kg。大差ないといえば大差ないのだが、NDに不満があったのだからNCが楽しい、と思えるはずがないと思ったのだ。

 

しかし、前回とは状況が違う。NDを試乗した時は124「ではなく」NDを買うか、というチャレンジだったが、今回は124は持つ前提である。そしてBreraの代わりである必要もない。

 

…あれ?先日の未来予想図から離れてきてしまったぞ?あれれ?

 

ともあれ、せっかくの機会だ、乗ってみよう。

 

まず思ったのが、デザインがやっぱり古いなぁ、ということ。この個体は2007年式なのでうちのBreraと一緒。そのBreraに比べて相当デザインが古く感じられる。まだ清掃も洗車もされていないので余計にやれて見えてしまったが、オーナーさんが大事にされていたのだろう、傷みのようなものはほとんど感じなかった。

 

 

メータ周りにはクロムがあしらわれているが、やっぱり古い感じはする。でも嫌じゃない。というかこの感じは嬉しい。デジタルだったら泣いてたと思う。

 

さて、運転してみる。ドライビングポジションなぞあまり考えずに、とりあえずクラッチがしっかり踏み込める位置までシートを前に出して出発。だって、ただ試してみるだけだから。少し寝たような体制で肩をしっかりとシートに着けて足を放り出すとちょうどクラッチとアクセルに足が来るのは素晴らしい。124と一緒。シフトレバーは操作しやすい。サイドブレーキを降ろそうとして右手をドアに強打した…。

いざ出発。124同様、多少アクセルを煽り気味にしないと出だしでエンストしそうになる。クラッチミートは結構手前な感じ。なーんとなくアクセルの反応が鈍い気がする。ちょっと足りないか、と思って踏み増すと、その時にはもう足りているので結果的に踏みすぎになる、みたいな。この辺はしっかり対話をしていく必要がありそう。お店を出る時に、お約束のようにワイパーを動かしたが、そのあとは基本的に中指でウィンカーレバーを触るようにしていたので間違えなかった。

これまでに何度か走ったことのある、お店で設定されている試乗コースをとりあえず走ってみる。やっぱりアクセルはまだつかみきれてないけれども、クラッチはつなぎやすい。いきなりつながることがほとんどなかったので、けっこう半クラ多用してしまったかも。ブレーキに対する印象はまったく覚えていない、ということはたぶんとても自然だったのだろう。

ステアリングは径が少し小さめ?そして細い。この細さはNDと同じじゃないかな。NAなのでターボのように急にグインとくるようなこともなく、とても素直に気持ちよく素直に加速する。試乗ルートでは少しだけ5速に入れられたが、街乗りでは4速までで十分な感じ。あら、なんだかとても楽しいじゃない。

 

ほんの20分ほどの試乗で、気持ちがぐるんと変わってしまった。やばい、NCいいじゃん。だれだよ、NCはつまらないとか流布してるやつ?軽くて排気量が少ないほうが善なのか?NCだってRHTだって十分軽快で素直じゃないか。

 

軽い気持ちで試乗コースを乗ってみたが、あまりにも好感触だったため、ちょっと心の整理をすることにした。お店としてはホントはこの日にも広告を出すつもりだったらしいのだが、1日待ってもらうことにした。翌日高速道路に乗ってみて、最終決断したい、と告げた。をいをい、私ってはこの時点で本気じゃん…

(この後ずいぶんな心の葛藤があったわけですが、それは別のエントリーとすることとして、試乗に焦点を絞ってもう少し書きます。)

 

そして翌日、約束通り再訪し、営業Mさんを隣に乗せて再試乗。高速に乗るけどもちろんオープン。実はMさんはとても長身なので、私よりもずっとまともに風を受けてしまうのである(笑)。しかし仕方ないのだ、お仕事なのだ、耐えてください。

 

気がはやるあまり、前日よりもさらにいい加減にシート位置を合わせたおかげでちとクラッチが遠い。しかもシートが寝すぎている。国立ICに入るまでの間にシートの角度だけは何とか直して中央道に乗った。通勤で慣れていた八王子方面で一般道も試そうと、下り方面に向かう。交通量はそこそこ。どこまでも突っ走れるほど空いてもいないが、法定速度+α出すことはできる程度。久しぶりのRHDでの本線合流、見やすくて嬉しい!つるつるとスピードが出る。繰り返しになるがNAなので、ホントに素直にナチュラルにスピードが上がっていくのだ。気持ちいい!いつも高速で走っているくらいのスピードにあっという間に達したし、ある程度スピードが乗ってからの加速も5速ではもちろん6速でも不満はなかった。いいじゃないか!軽い上り坂でもパワー不足を感じることもない。そのあたりはさすが2Lエンジンだ。ギアを落としてがんばらせなきゃ、と思うような場面はなかった。ただ音がねー、地味なのよ。なんだかお布団をかぶせているみたいに遠くにこもって聞こえてくる。これは124に期待するしかないな。地味といえば、メーター回りもスタイルも、124みたいな演出がない。でもそのあたりは124で楽しめばいいのである。NDみたいなおせっかい安全機能もないし、ナビだって古いけどいいのだ。これはこれでいいのだ!

八王子第二ICで降りて、すぐにUターンしてまた中央道に乗る。うーん、スムーズ!さいこー!

上りでは、いろんなギアでいろんな速度で楽しんでみる。80km/h以上では、アクセルのレスポンスが全然気にならない。初めの踏み込みがセンシティブなのかな。ギア比が近いのか、シフトチェンジしても回転数の変化があまり大きくない気がする。せっかく6MTなんだから、6速の担当スピードをもっと上に設定すればいいのに。まぁしかし国産車だ。日本の高速道路の制限速度からするとこれが正しいのかもしれぬ。

怒られちゃうくらいのスピードで走ってみたが、風の巻き込みも大して気にならない。939 Spiderと同程度に感じる。124より巻き込んでいないのでは?あ、助手席に背の高い人が乗っているせい?関係ないか?

それにしても走れば走るほど体になじんでくる。オープンで走る喜びが体に満ち満ちてくる。この感覚、渇望してた!

一般道ももう少し試したくて、国立ICを通り過ぎ府中で降りることにした。しかしこのあたりの道はうちからあまり離れていないが全く通ったことがないので、なんだか新鮮。Mさんのナビゲートに導かれて、交通量の多いところも駅前の狭いところも、ちょっとした峠っぽいカーブの続く上り坂もだだっ広いところもいろいろ楽しませていただいた。どこを走っても不満はない。久しぶりのRHDなのに車両感覚をつかみやすく不安が少ない。街乗りでは早めのシフトチェンジをしたほうがスムーズにつながることがわかった。いい感じで道路の感じを伝えてくれる。坂道発進も当たり前だが難なくこなす。ホントにどんどんなじむ。いいな、こいつ!

途中で屋根を閉めてみた。するとエンジン音が共鳴する。あ、閉めると静かになるタイプではないのか。暑いのでエアコンを入れる。良く効いて寒いし。温度上げる。でもそんな何でもないことが自然に迷いなくできる。ふぁーびゅらす!

エンジン音が響いてしまうせいなのか、なんだかクローズドで走っているときは走りがぎくしゃくしてしまった。いかんいかん。

ほんの10分ほどでまた開けることにした。NC RHTは15秒程度で電動で開く。ボタンは押しっぱなしにしなければいけない。しかも停車していてもサイドブレーキを引いていてもギアが入っていると動作が終了しないらしい。むむ、この点は今後課題になりそうだな。

そんな感じで、Mさんを2時間近く連れまわした試乗は大満足で終了した。

 

改めてお店に戻ってNCをみてみる。屋根を閉めるとソラマメみたい。かわいい。が、Cピラー後方の線がもひとつ美しくないと感じてしまう。でも、基本的に開けて走るからいいのだ。開けたら普通のNCとほぼ変わらないスタイル、この点ではND RFよりずっとずっといい。タルガじゃない、ちゃんとフルオープン。

 

この角度だと、ハードトップがいい感じ。フロントのオーバーハングが短いなぁ。取り回しやすそう。

 

しっかしやっぱ地味だなー。シートも真っ黒だし、車内に色気がない。シートに赤ステッチ入れちゃおうかしら。

内装はこんな感じ。ダッシュボードにピアノブラックのパネルが配置され、でもこれ見よがしでなくシンプル。年代相応だがちゃちい感じはしない。これを落ち着きとみるか、地味とみるか。この辺りは何ができるんだ?先人のカスタマイズを検索してみるとしよう。

 

そんなわけで、実に実に気に入ってしまったわけである。やっぱりクルマって乗ってみないとわからないもんだなーと痛感した。耳学問ではわからない。百聞は一見に如かずとはこのこと。いとをかし。

イマドキのいろんな装備もりもりなクルマに乗っていらっしゃる方々にはどう感じられるのかわからないが、私にとっては非常に満足度の高い一台であった。

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