青特異性炭素病(Blue-specific Carbon Syndrome)

  • 2019.03.08 Friday
  • 21:15

炭疽(炭疽症)という病気をご存知だろうか。動物学系を大学で学んだ私にとってはかなりメジャーな病気である。というのも、これは家畜伝染病(法定伝染病)として指定されている25のうちの一つであり、しかも人畜共通感染症である。そして原因菌である炭疽菌は人類が初めて発見した病原細菌であり(by ロベルト・コッホ)、さらに初めて予防ワクチン作製に成功した菌でもある(by ルイ・パスツール)。そしてなんと、過去にこの菌で生物兵器が作られていたこともある。一般の方がどの程度ご存知なのかわからないが、斯くも恐ろしきものなのである。しかし、日本ではもう20年以上発症は見られていないし、発症しても人から人へは感染しないし、抗生物質で治るのでご安心ください。(耐性菌ができてしまうとそれは怖いのですが…)

 

一方、最近日本では「炭素病」なる疾患が蔓延している。一部のクルママニアに罹患が確認されており、個体により感受性は異なるが、非常に強く反応する個体が数多くいることが報告されている。

症状としては、愛車のパーツをカーボンで覆う、あるいはカーボンで作られたものに付け替えたくなってしまう、というわかりやすい表現系を呈する。パーツ変更の程度と疾患の進行度の間には関連性は示されていない。しかし、進行度が高いほど大きなパーツを付け替える傾向が見られる。もちろん、大きなパーツをカーボンに変えることで車重を軽量化することを目的としているマニアは一定数いるが、この個体は炭素病罹患患者とは違った挙動を示しており、同一疾患ではないと考えられている。炭素病患者の大多数はカーボン片をパーツの上に貼付しているので、ごくわずかではあるが車重を重くしているのである。そしてそこに何ら走りに対する利点がないことはわかっているのである。しかし美しい。だからやめられない。それが主症状である。

これは感染性疾患である。感染経路は恐ろしいことに「視覚」であり、感染には接触はおろか空気すら必要ないのである。いわゆるスポーツカーの多くには車重を軽くするためにカーボンパーツが多用されているため、これに対する憧れから感染する例も少なからず見られる。

この病による致死率は低いものの、寛解にはかなりの時間を要し、個体によっては完治が困難であるとの報告もある。

予防はとにかく見ないこと。他車につけられているカーボンパーツを見ても、感受性のない個体は何ら反応が見られないが、感受性のある個体の場合強く反応してしまう。そして、感受性の有無は見てしまうまでわからない。

なお、潜伏期は不明であり、現在のところ治療法は確立していない。

 

さて、私はかなり軽度の炭素病罹患者であった。ごく一部のパーツやアクセサリーについてのみ「カーボンの方がキレイかも」という程度であった。フロントバンパーをそっくりカーボンに変えるような本気度はもちろん、わざわざカーボンのリップをつけたり、ドアハンドルやミラーにカーボンカバーをつけたり、そういうことにはあまり興味がなかった。それでもMiToのキーにはカーボンのカバーをつけていたし、ベタベタ防止にパワーウィンドウスイッチをカーボンでカバーしたり、カーボン模様のシールをルーフレールにつけたりしていた。

一気に症状が進んだのは青いカーボンを見てしまったのが発端であった。そう、ここでご紹介したRivaleのキーカバー。いいお値段ねぇと思いつつもMiToのカバーで満足していたので、Rivale用にも注文してしまったのだ。その時に黒だけではなくたまたま青があるのを見つけたのでこれにしたのだ。初めから青を探していたわけではなかった。しかしこれが届いたら、想像以上にたまらんこつ美しかったのである。ブルーカーボンに対して強い感受性を示してしまったのである。

 

前述の通り、巷にはカーボンパーツが溢れており、特にマニアックなクルマにほどその種類は多く、Abarth用も御多分に漏れずたくさんある。少し探していただければイタ雑でもFLAT OUTでもたくさん取り扱っているのが見ていただけるであろう。これまでこれらのショップは定期巡回していたのでブラックカーボンはたくさん見ていたが、触手は動かなかった。しかし、青いカーボンの美しさを知ってしまったのだ。簡単にはブルーのものは見つからない(なんでだろう、こんなに美しいのに)がゆえに、ますます欲しくなってしまうのだ。理論的に考えて、技術的に出来ないはずはない、ネットを泳ぎまくる日々が続いた。するとインスタグラムにいくつかのパーツが上げられているのがわかった。数は少ないが、インテリアパーツの中にはブルーカーボンで作られているものがあることがわかったのである!どこだ、そのパーツを扱っているのはどこだ?仕事もこのくらい熱中すればいいのに、というくらいの勢いでそのブルーカーボンを取り扱っているショップを探し出し、仕事で培った英語メールのスキルを駆使して(というほどすごい英語ではないですが)、他のパーツでもブルーを作ってくれないか、と問い合わせたところ、なーーんと、KOSHIの作っているカーボンパーツであればほぼ全てブルーで作ってくれるというのだ!OMG!

 

斯くして私は青特異性炭素病に罹患した。

 

そこからは妄想の毎日である。全部をブルーにするとカッコ悪い気がする。Rivaleはブルーだけでなく、ウッドもクロムも大事なのだ。でも要所要所はブルーにしたい。どこをどうするとシックだろうか。日々Rivaleのドライビングシートに座り、またiPhoneに撮りためた車内写真を見て、組み合わせを考えた。お値段の問題もある。カーボンパーツは高価なのだ。やりすぎ禁物である。

 

熟考に熟考を重ね、ついに注文したのがこれらだ!

 

バレンタインデーに注文して、そこから受注生産で作ってもらい、3月5日に発送連絡、そしてついに国際女性デーの3月8日にDHLで届いた!素晴らしいプレゼント!(いや、もちろん自分で支払っておりますが…) 早いなぁ、国際便。

さすがKOSHI、ホントに美しい。惚れ惚れする。

明日は朝から取り付けだわ。ワクワク。

 

JUGEMテーマ:ABARTH

 

コメント
凄いなぁ〜その行動力!
私も影響されて、KOSHIのオフィシャルサイトを検索してオンラインショップ見てみました。
確かにオプションが選択できるアイテムがありました。
でもお高い!私はブラックレザー+レッドステッチに止めておきます。
それと、スプーンみたいなアイテム、どこに付くものなのか分かりました。
どんな印象になるのか、装着画像楽しみにしています。
ガキんちょチンクさま
ふふふ、KOSHIに直接オーダーしたら、国際送金しなきゃいけないので、さらにハードルが高いのですよ。なので私は代理店を使いました。そうなんです、ハンパなくお高いのです。いかんです。とりあえず内装はブルーカーボンに関してはこれで落ち着くはずです。つけたらまたアップしますね!
  • Profumo
  • 2019/03/08 11:27 PM
炭疽病→炭素病
ズッコケタ

スゴイですね。フィッティングが楽しみですね。
炭素病、私は大分快癒しました。
新車買わなくなったのもあるかな、
古い中古はまずはリフレッシュが優先ですしね(^_^;)
  • alfa_manbow
  • 2019/03/09 7:40 PM
alfa_manbowさま
ありがとうございます!いや、でもホントに初めネットで「炭素病」ってみたときに「炭疽」かと思って、なぜここで家畜伝染病?って驚いたのですよ。

確かに、新車ならでは、かもしれないですね。Spiderには炭素、全くついてない。つけようとも思ってないですね。あ、レフ板みたいなアルミのヘアラインパネルをインディペンデントみたいにカーボン化しようかとは思いましたが、やっぱりせっかくのアルミなのでそのままにしてあります。そしてキーカバーは長らくback orderのまま…

ブルーカーボン、Rivaleに本日取り付けてみました。えーーーーーー。いろいろ事件でした。5時間くらいこの取り付けに時間を取られました。ぐったりです。改めてエントリーします。
  • Profumo
  • 2019/03/09 10:41 PM
>>iPhoneに撮りためた車内写真を見て
アホである。いや、オレも内装マニアではあるはずなんですけど…。多分写真に撮りたくなるほどのチャームポイントがないクルマばかりに乗ってきた…から?

幸いわたくしは罹患の兆候はないです。あ、MiToのキーには炭素柄のシールを貼ってたな…。でもプントエヴォ期間には罹患兆候無し。
acatsuki-studioさま
アホやろ〜! Rivaleはcharmingだけどcheap素材も残ってるから、よけいに悩ましいんですよ。なのでいろんな角度で写真を撮ってるのです。コイツはなかなかヤバい子ですわ(笑)
炭素病は急に発症することがあるのでご注意を。情報収集が肝要でござる。
  • profumo
  • 2019/03/11 1:24 PM
>>情報収集が肝要でござる。
いや、それ、罹患を助長してますから!!
acatsuki-studioさま
確かに見れば見るほど、感染の可能性は高くなりますねー。でもそれで感染するならそういう運命なんですよ。あは。いやぁ、今まさにプチトラブルに苛まれているので、つい情報収集大事、と書いてしまいましたわ。
  • Profumo
  • 2019/03/12 12:42 PM
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