代車(試乗車) ABARTH 124 Spider
- 2019.03.30 Saturday
- 01:21
結構書きたいネタがたまっているにもかかわらず、今日また新たなエピソードが。
おそらく先日の座談会の帰りに食らってしまったフロントガラスの飛び石キズ。これを修復可能か、ガラス屋さんに見ていただくためにRivaleの入庫をお願いしていた。日帰り検査入院のときによくやる通り、朝通勤途中に寄って入庫し、代車で出社、夕方帰り途中で受け取って帰るパターン。ダメもとで今回も124をリクエストしていたが、今は試乗車がないとexcuseされていた。しかし、実際に行ってみると…
きゃー、124じゃないの〜!「ちゃんとリクエストいただきました通り、ご用意しました!」といわれちゃいました。もう、ホントいつもうまいんだからぁ。やればできるじゃないのぉ〜!
担当さんの気の変わらないうちに(笑)さっさとバッグを置いてしまう。さっきまで「今日は寒いねぇ。Spiderはこんな日にはキツイねぇ」なんて言っていたくせに、とりあえず幌を開ける。ご存知の通り124の幌は手動。カチッとレバーを引けばロックが外れ、ぐいんと後ろにもっていって、ぐいっと押し込むと固定される。はやーい!あっという間に開けられる!
Rivaleに乗ってきたので余計にドライビングシートの寝っ転がり方や低さに驚く。エンジンをかけようとして、気づいた。こいつはマニュアル車だった!きゃーきゃー!7週間ぶりのマニュアル車!クラッチを切ってスタートボタンをSpiderと同じように長押ししたらかからなかった。124はワンプッシュでいいのでした…。そして1速に入れて走り出そうとしてエンスト…。笑えるし、恥ずかしいし!
というわけで一般道でたった20kmしか走れてないけど、impressionをば。
乗り心地
まず乗り込んで座ってみると、結構寝るようなんだけど、ちょっとシートを立てて、ステアリングを下げるとちょうどいい。シートが程よく包んでくれて、どれも気持ちよく手の届くところにある。しかし、身長154cmの私がちょうどよく感じるということは、大抵の男性は多少窮屈に感じるのではないだろうか。特に足元。クラッチペダルをあげるとステアリングコラムに膝が当たるのではないだろうか。私でもかする。でも運転しているときに不具合は感じなかった。このサイズ感、私は心地いい。
そして、クルマの真ん中にいるって感じ。つまりフロントノーズは長いのだが、リアが短い。これもいい。私的にはお気に入りポイント。ヒートシーターもエアコンもよく効く。お気に入りのブースにこもっている感じ。
走り出して驚いたのが、124って静か。音楽をかけずに走っていたのだけど、ロードノイズをあまり拾わないイメージで、しかもエキゾーストノートもおとなしい。比較対象がRivaleとSpiderだからか?
ステアリングが細めで握りやすく回しやすい。FRのせいもあるのかもしれないけど、軽いわけじゃないのに、すっと切れてくれる。これは結構好みの感じ。
サスペンションもとてもいい。緩い感じはないのに、段差でのストレスが全然ない。すごい。
ギアチェンジと各ペダル
シフトノブの位置は595と同じく結構高めにあると感じる。でもストロークが短いせいか操作しやすい。本当にちゃんと入った?と心配するくらいすぐに入ってしまう。カクカクしているので小気味はいいが、入りやすさに慣れていないのでたまに不安になる。あ、MiToが比較対象だからそう感じるのかも。
シフトノブの手前に小さく見えているのはSportモード切り替えスイッチ。しかし、このスイッチを動かしてもどこにも何の表示も出なくて、多分スポーツモードで走っていたのだけど、違いはわからなかった(笑)。てか、いつがSportモードでいつがノーマルだったのかもわかんないし(爆)。
バックギアは左上、1速と間違えないように押し込んであげるタイプ。そしてRに入るとピーってアラートが鳴る。これ、ちょっと怖いからやめて欲しい。音やめて。
Cペダルは重くなく軽くなく。クラッチミートは結構奥のほう。Aペダルも奥のほうで、両足を投げ出すように運転することになる。だから初っ端エンストした。Aペダルの踏み込みが甘くCペダルを雑に繋いだから。走り出してからも比較的丁寧に繋いであげないと変速ショックが大きく感じる。
Aペダルを踏むとラグを感じることなくスゥッと回転数が上がる。力をすごく感じるわけではないが、ナチュラル。高ギア低速の時の粘りはMiToのほうがあるように感じた。が、どのギアで走っていても、過不足を感じない。
ブレーキの感じはとてもいい。特に意識しなくてもとてもスムーズに停止することができる。フットレストは男性には狭いかもしれないが、私にはちょうどいい。
インパネとレバーやスイッチ
回転数が真ん中にドーンとあることにびっくり。速度計じゃないんだ!しかも赤いし。なので、今自分が何キロ出して走っているかはわかりにくい。右の速度計は小さくそして30km/h刻み。速度を積極的に知らせるつもりはないらしい(笑)。左は燃料計と水温計。そして総走行距離と燃料残量から計算した継続走行可能予想距離が表示されていた。この124はまだ400kmも走っていないヨチヨチちゃん!エンジンをかけてすぐ、水温が上がる前に走り出したら左上に青い水温計マークが点灯した。エラーメッセージかと思ってギクッとしたが、何のことはない、「かあちゃん、まだ冷えてるんだよ、あんま無理させないでね」と言っているのだった。かわいい!
あ、あと驚いたのが、ウィンカーが右、ワイパーが左。国産車と一緒。普通の国産車を代車で借りた時は、乗り始めこそ違和感を感じるものの、比較的すぐに昔の記憶が出てきて普通に右でウィンカーを出せるようになったのだが、今回はいつもの自分のクルマの延長感があるからか、何度もワイパーを動かして車線変更をしてしまった。左折の時はワイパー全速力でした…
パワーウィンドウスイッチは結構前の方にあって、だからかえって位置を確認しやすくてよかった。
ソフトトップ
先にも書いたが、手動ってステキ。パッと開いちゃう。でもこの124はまだとても新しいので、幌にハリがありすぎて、グイッと押し込まないと畳まれてくれない。とても座ったままではロックできなかった。でも閉めるときは大丈夫。座ったままでロックを外し、幌をグワッと引っ張るとフックがいい感じでフロントガラス上部を捕まえてくれるので、レバーを押し込むだけ。とても便利。ちょっとあれ?と思ったのが窓。開ける時も閉めるときもロックを解除するとサイドウィンドウが少し、いやかなり開く。窓への負担と圧を逃がすためだと思う。が、1/3くらい開くので「へっ?」と思う。さらに、開いたはいいが、自動では閉まらない。その度パワーウィンドウスイッチを操作する必要がある。ちょっとしたことだがちょっと面倒。
意外だったのが、結構風が巻き込まれること。加速あるいは減速時に、ふわっと降りてくる気流がSpiderよりもずっとある。
ウィンドディフレクタがアミアミかつ低いのと、Spiderのように荷物置きスペースがなく、座席のすぐ後ろが開いているせいだろう。髪が乱れるほどではなかったが、Spiderより寒かった。
1mたりとも閉めて走らなかったので、クローズ時の感想はありません。
オーディオやナビ
これは使わなかったのでわからない。
他にも便利機能や気づいていないことがありそうだが、総じて言えることは、サイズ的に私にぴったりでとても心地よかった、ということ。そして、すごく乗りやすくて苦労がないのに、とても楽しいこと。ホントのホントに気に入った。かなりヤヴァイ。しかし残念なのは、うちのRivaleとSpiderのちょうど中間にあたってしまい、124じゃなきゃダメなの!124にしかないの!ポイントが見つけにくいこと。ホントにまさに私にジャストミートなのに。おかげで買い換えなくて済んでいるわけだが…。でも124は壊れないだろうなぁ。そこはadvantageかもしれない。
そんなわけで、今回も楽しい思いをさせてもらっちゃいました。いつもありがとう、担当さん!
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